2026年度のアイアルクがスタートしました。
今年度、アイアルクにとって大きなテーマになりそうなのが、「AIと子どもたちをどうつなぐのか」ということです。
AIは、すでに大人だけのものではなくなっています。文章をつくる、画像をつくる、アイデアを広げる、わからないことを調べる。そうした場面で、AIは急速に身近な存在になっています。
一方で、子どもたちがAIを使うことについては、慎重な意見や不安の声もあります。アイアルクとしても、AIをただ便利な道具として扱うのではなく、教育の中でどのように使うべきかを考えながら、今年度のレッスンを進めていきたいと考えています。
子どもが自分で考えなくなるのではないか
AI利用についてよく聞かれる不安の一つに、「子どもが自分で考えなくなるのではないか」というものがあります。
たしかに、AIに質問をすれば、すぐに文章や画像が返ってきます。使い方によっては、子ども自身が考える前にAIに答えを求めてしまうこともあるかもしれません。
しかし、アイアルクで子どもたちにAIを使ってもらいながらレッスンをしていると、少し違った可能性も見えてきます。
子どもたちは、自分の考えをAIに伝え、それが画像や文章として出てくると、その結果を見てまた考え始めます。
「ここはもっとこうしたい」
「この絵は少しイメージと違う」
「じゃあ、次はこう言ってみよう」
このように、自分の考えを一度外に出し、それを見ながらさらに考えるという流れが生まれています。
これは、単にAIに答えを出してもらうというよりも、AIと対話しながら考えを深めていく学び方です。アイアルクでは、この新しい教育スタイルに大きな可能性を感じています。
間違った情報をそのまま信じてしまうのではないか
もう一つの不安は、「AIが出した間違った情報を、そのまま信じてしまうのではないか」というものです。
AIの精度は日々進歩しています。以前に比べると、明らかに間違った情報に触れる機会はかなり減ってきているように感じます。
しかし、だからこそ注意が必要です。AIの答えが自然で、もっともらしく見えるようになっているからこそ、もし間違った情報が出てきたときに、それを信じてしまいやすい危険性があります。
この点については、アイアルクの講師側でも認識し、共有しています。
ただし、ここには難しさもあります。AIが出してきた情報について、それが正しいか正しくないかを判断すること自体が、かなり難しくなってきているのも事実です。
そのため、アイアルクでのAI利用では、「何が正しいか」「どの答えが正解か」をAIに問うような活動は行いません。
たとえば、学校の課題についてAIに答えを聞いたり、解き方を相談したりするような使い方はしません。
アイアルクで重視するのは、子どもたちが作りたいものを形にするためのサポートとしてAIを使うことです。
「こういう画像を作りたい」
「こういうキャラクターを考えたい」
「こういう作品にしたい」
そうした子どもたちのやりたいこと、作りたいものを出発点にして、それを形にする補助としてAIを活用していきます。
AIに振り回されるのではないか
三つ目の不安は、「人間がAIに振り回されるのではないか」というものです。
アイアルクでは、まずAIにできることとできないことがあるということを、講師と子どもたちの双方が認識していきます。AIは何でもできる魔法の道具ではありません。得意なこともあれば、苦手なこともあります。
また、アイアルクはあくまでも教育を目的にしています。正しい答えや完成度の高い制作物を作るためではなく、子どもたちの力を伸ばすためにAIを使います。
そのために、学習課題の中ではAIの基本原理にも触れていきます。AIについて理解しながら使うことで、AIに振り回されるのではなく、AIを適切に活用する力を育てていきます。
2026年度のアイアルクへ
2026年度のアイアルクでは、AIを避けるのではなく、子どもたちの学びにつながる形で活用していきます。
AIに答えを出してもらうためではなく、子どもたちが自分の考えを広げ、形にし、さらに考えを深めるために使う。
そのようなAIとの関わり方を、レッスンの中で少しずつ育てていきたいと思います。
今年度も、子どもたちが楽しく学びながら、自分の力を伸ばしていける教室を目指していきます。
2026年度のアイアルクも、どうぞよろしくお願いいたします。

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